CASA カサ

アメリカでの児童虐待や育児放棄への対応についての報告

CASAの歴史

CASAが初めて設立されたのは1977年、場所は西海岸北部のシアトル州の小さな地方裁判所からでした。

虐待や育児放棄に即座に対応する児童相談所の権限が強まり同時に里親制度も構築されていく中、役所側と親権者の言い分のみでは食い違いが多く裁判で判断が困難になるケースが多々とありました。

実際に被害にあった子供達が何を体験しどのように思っているかを判決の参考する為、裁判所が自ら子供達より直接聞き取りを行える調査要員を設けようと、一般市民1000人にボランティアを募った動きがきっかけです。

これらの調査員により個々のケースの実態の詳細がより明らかになり、「子供達にとって」最善の対策や方針を打ち出せる結果となりました。CASAのシステムが効果的であると高評価を受け継続して実施され、また模範プログラムとして近隣から州内外へと大きく広がっていったのです。

その後1982年にNational CASAという統一機関が誕生しました。この頃には調査員のトレーニングシステムも充実するようになり、役回りについても法律できちんと取り決められ、12年後の1994年までに全米に50あるすべての州にCASAのオフィスが構えられるようになりました。

2017年現在カウンティと呼ばれる郡を中心に市町村でアメリカ全体で合わせて1000以上のCASAオフィス拠点が存在し7万6千人のボランティアがおよそ25万件以上の虐待や育児放棄のケースに日々取り組んでいます。

 National CASAのホームページ

National CASA Association - National CASA - CASA for Children